「耳にたこができる」という表現は、同じことを何度も聞かされたときに使うことがあります。これは、日常会話でもよく耳にする言い回しのひとつです。
「たこ」と聞くと、海にいる生物のタコを思い浮かべるかもしれませんが、実際に指しているのは全く別のものです。
この記事では、「耳にたこができる」という表現の意味や使い方、さらに関連する言葉や英語での表現について詳しく解説していきます。
「耳にたこができる」の意味
「耳にたこができる」とは、同じ話を何度も聞かされてうんざりしてしまう状態を指します。話している人は大切なことだと思って繰り返し話しているのかもしれませんが、聞いている側は飽き飽きしてしまい、疲れてしまうことが多いです。そういったシーンで、聞き手の気持ちを表すために「耳にたこができる」という言葉が使われます。
この表現は「耳たこ」などと略されることもあります。
「耳にたこができる」の由来
この表現の「たこ」は、海にいる生物のタコではありません。「たこ」とは、長時間の摩擦や圧力によって皮膚が硬くなった状態を指します。
長期間ペンで物を書き続けてできる「ペンだこ」その例です。
同じように、何度も同じ話を聞かされることで「耳にたこができる」という比喩的な表現が生まれました。もちろん、実際に耳にたこができるわけではありません。
「耳にたこができる」を使ってみましょう!
以下は、「耳にたこができる」を使った例文です。
- 親が「勉強しろ、勉強しろ」と繰り返し言ってくるので、もう耳にたこができそうだ。
- 上司から遅刻ついて何度も注意されて、耳にたこができるくらいだったが、そのおかげで遅刻しないようになった。
- 医者から「食い過ぎないように」と耳にたこができるほど言われているが、それでも食欲に勝てない私。
「耳にたこができる」の類義語
「耳にたこができる」のと同じようなシチュエーションで使われる言葉を紹介します。
- 聞き飽きた
- 辟易する(へきえきする)
- 鬱陶しい(うっとうしい)
これらの表現は、同じことを何度も聞かされてうんざりするようなときに使われることがあります。
まとめ
「耳にたこができる」という表現は、同じ話を何度も聞かされて飽き飽きしてしまった状態を指す表現です。ここでの「たこ」は、海のタコではなく、摩擦や圧力で皮膚が硬くなる「たこ」のことで、繰り返し聞かされてうんざりする気持ちをうまく表現していますね。